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自己評価の低下が続く状態になると、抑うつ気分を伴います。しかし、どうしても問題行動が表に出てしまうため、うつ状態の存在が見逃されやすいこともあるようです。軽度発達障害の中でも、とりわけADHDをもつ子どもにうつ状態が認められやすいようですが、問題行動ばかり目につき、なぜ起こるのかという背景を考慮せずに怒られるといった悪循環が生じ、否定的な自己評価をしてしまいやすいからなのかもしれません。また、AD/HDの経過中に存在しているうつ状態が見逃されている可能性は否定できないそうです。
うつ病の症状は、感情・思考・欲動といった精神面、身体面に対して出現してきます。代表的な症状は、次のようなものです。
<精神面>
・興味や関心がなくなり、楽しめなくなる
・知的活動などの能力・能率の低下
・意欲や気力、集中力がなくなる、不安
<身体面>
・食欲の増減・変化
・睡眠障害
・全身のだるさ
また、これらの症状が朝方はひどく、夕方から夜にかけては軽くなるといった日内変動もしばし見られます。
もし、ADHDをもつ子どもがうつ状態を併存している場合、ADHDに対する薬物療法を行ってしまうと、周囲が自分に対してどのように評価しているのかということを認識してしまうため、逆に自己評価の低下を促してしまうこともあるようです。子どもに対する的確な情報収集や観察をすることで、うつ状態の早期発見が必要です。
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